ビットコインは6日、中国から規制のニュースが伝わるなか、横ばいとなった。中国人民銀行(PBoC)は5日、以前からの暗号資産への厳しい姿勢を繰り返し、金融機関に対して暗号資産関連企業にサービスを提供しないよう警告した。

中国からのニュース以前に、ビットコインは3万4000ドル前後の不安定な価格変動となり、トレーダーは方向感を見失っていた。ビットコインは引き続き狭いレンジで推移しており、価格はこの1週間で約6%下落している。

最新価格

●ビットコイン(BTC):3万4085ドル(−0.24%:過去24時間)
●イーサリアム(ETH):2326.6ドル(+3.67%)

●S&P500:4343.5(−0.2%)
●ゴールド:1796.8ドル(+0.28%)
●10年物米国債:1.36%(2日:1.437%)

ドイツ銀行は6日発表したレポートで「当社のストラテジストは成長指標がピークに達しつつあることから、この夏に米株式市場は6%~10%の修正となると引き続き予想している。同様に米国債の売りが進み、10年物の利回りは年末までに2.25%に達するだろう」と述べた。

現状、リスク資産は緩和的な金融政策に支えられている。例えばブルームバーグによると、先週、欧州中央銀行(ECB)のイザベル・シュナーベル理事は、景気回復に向け必要なことは何でも行うと述べたという。また同氏は各国政府に対して財政刺激策を早期に終了しないよう警告している。

投資プラットフォームのeToroは「個人投資家はこの四半期の市場調整にもかかわらず、暗号資産の可能性に自信を深めている。我々の新しいデータでは、前四半期に個人投資家が保有する暗号資産は増加したことが明らかになった」とコメントした。

取引高低下

ビットコインの取引高は、価格が3万ドル〜4万ドルのレンジに留まっているため、この1週間で大幅に低下した。アーケーン・リサーチ(Arcane Research)の6日のレポートによると、ビットコインの1日あたり取引高の7日平均は、2020年12月以来の低水準まで低下した。

「7月4日の祝日は、週末の取引が低調なことの原因の1つかもしれないが、このレンジ相場ではビットコインの取引意欲があまり高くないことは確か」(アーケーン・リーサーチ)

出典:Arcane Research

取引高の低下はトレーダーが方向感を見失っていることも反映している。ビットコインは4月以降、中期的な下降トレンドからの強い抵抗に直面している。現在のレンジ相場は見極めが難しく、決定的な上抜けや下抜けが確認されるまで、一部のトレーダーは傍観している。

フェアリード・ストラテジーズのケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は5日発行されたニュースレターに「中期的な売られすぎの状態がリリーフラリー(安堵感による上昇)になると考えており、3万6000ドル付近の50日移動平均線の上で買いが入ってくることを期待している」と書いている。

ストックトン氏によると、50日移動平均線を上抜けした場合、4万4000ドル~4万5000ドルの抵抗線に向けた上昇目標が生まれるという。

出典:TradingView

暗号資産ファンド流入超

コインシェアーズ(CoinShares)によると暗号資産ファンドは7月2日までの週、流入超となった。その前は4週連続の流出超だった。暗号資産ファンドへの流入は6300万ドル(約70億円)、うち約62%にあたる3900万ドルはビットコインファンドだった。

出典:CoinShares

ビットコインマイニング収益上昇

複数のマイニングサイトによると、7月3日にビットコインのマイニング難易度が28%下方修正されたことを受けて、ビットコインマイナーの収益性が倍増する可能性があるという。

中国が暗号資産マイニングの規制強化に乗り出し、50%以上のマイナーがオフラインになったため、ビットコインのハッシュレートは一時、2019年9月以来の低水準84.3EH/sまで低下した。これを受けて、難易度が調整された。

「ビットコインマイニングは簡単かつ収益性の高いものになった。より多くのマイナーを呼び戻すための施策となる」と早くから暗号資産取引所を運営しているニック・スパノス(Nick Spanos)氏は述べた。

出典:Glassnode

アルトコイン状況

分散型ステーブルコインへの取り組み:暗号資産業界は純粋なアルゴリズム型ステーブルコインを実現するための取り組みをやめないだろう。ドルはかつて、ゴールドに裏付けられていた。より柔軟性を必要としたアメリカは、経済の拡大とともに最終的に金本位制から離脱した。暗号資産経済リサーチ会社「Economics Design」の設立者、リサ・ジェイ・タン(Lisa Jy Tan)氏は、暗号資産経済もいずれ、担保義務を超えて成長するだろうと考えている。

DeFiトークン「CAKE」が上昇:DeFi(分散型金融)プロジェクト「PancakeSwap」のトークン「CAKE」は、同プロジェクトが5日、7200万ドル相当のトークンを焼却したことで15%上昇、6月23日以来の1日あたりの上昇率となった。これは、同プロジェクトとCAKEにとっては朗報と言えるだろう。CAKEは4月30日に記録した史上最高値47.68ドルから70%近く下落している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:Market Wrap: Bitcoin Consolidates Amid China Crackdown

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