undefinedビットコイン(BTC)を中心にした暗号資産(仮想通貨)市場は、直近24時間で値下がり傾向を見せました。過去24時間以内では、長期的なレンジ相場の下限にまで価格帯は落ち込んでいます。この変化は売り手側のさまざまな思惑が重なった、複数の要因によるものとされています。

その要因の1つとして、ポンジスキーム(詐欺の一種)で知られるプラストークン(Plus Token)によって集められた資産が活動し始めたことが挙げられます。これは詐欺グループが資産を処分する兆候と見られます。

以前、プラストークンは巨大な下落圧力とされ、2019年を通して全市場規模での投げ売りを行いました。今後数週間から数カ月にかけて、再びプラストークンがビットコインに下落圧力をかける可能性もあります。

また別のビットコイン下落要因としては、マイナーからの多額の資産流出も考えられます。近い将来にマイナーが売却する兆候もすでに現れています。

弱気筋を喜ばせるプラストークンの売り圧

2019年に話題となったプラストークンですが、ポンジスキームとして仮想通貨にして数十億ドル(約数千億円)規模の詐欺被害を引き起こし、その資金は未だに押収されることもなく出資者に返還されてもいません。

投資家の中には、詐欺グループが好況市場に資産を放出することによって、今後数年間は仮想通貨市場に圧力を与え続けると見る人もいます。その結果、数カ月もしくは数年先の強気市場への転換がプラストークンによって止められる可能性もあります。

2020年6月25日朝、仮想通貨投資ファンドDCTキャピタル(DCT Capital)代表のスペンサー・ヌーン(Spencer Noon)氏は、直近のプラストークン関連の送金について、この1週間で移動した総額は5億ドル(約550億円)近いことを公表しました。そのほとんどはビットコインとイーサリアム(ETH:Ethereum)に変換されています。

This week the following #PlusToken funds have been on the move to exchanges and new addresses for mixing:

– 22k BTC ($203m USD) – 789k ETH ($183m) – 26m EOS ($68m) – 20m XRP ($4m)

The big question: can the crypto markets absorb this volume or are we headed lower?

— Spencer Noon (@spencernoon) June 25, 2020

ヌーン氏は「今週プラストークンの資産が、取引所と新規アドレスに移動した。内訳は22,000BTC、789,000ETH、2,600万EOS、2,000万XRPとなっている。市場はこの額を受け入れられるのか、それとも価格下落を招くのか」と述べています。

マイナーの動きもビットコインの強気市場に影響

6月24日に、ブロックチェーン分析プラットフォームのクリプトクアント(CryptoQuant)が公開したデータによると、ここ数日マイナーから仮想通貨取引所への資産流出が急増しています。この動きは常に短期的下落トレンドと相関していて、一晩でビットコインが9,000ドル(約99万円)付近にまで急落したことで、すでにその影響が現れているとも見られます。

CryptoQuant最高経営責任者(CEO)のキ・ヨンジュ(Ki Young Ju)氏は、マイナーからの資産流出について「いつマイナーが取引所に送金するかが分かれば、いつビットコイン価格が下落するのか推測できる。ビットコインの取引量は問題ではなく、マイナーから取引所への資産の流れが重要だ」と述べています。

これらの要素が交じり合うことで、2020年3月から続いてきたビットコインの上昇トレンドが、一気にストップする可能性が出てきています。