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新型コロナウイルスのパンデミックが決済について私たちに教えたことがひとつあるとすれば、それはデジタル相互作用によって動いている世界ではお金に関する速度と信頼性とオンデマンドなアクセスが非常に重要だということだ。私たちの世界は永遠に変わったのかもしれないが、この変化は同時に、日常生活の課題をこなす方法をより優れたものに最適化する可能性を秘めている。送金もそのひとつだ。

現在の経済状況を鑑みて、私たちはリアルタイムの即時送金が今かつてないほど重要になっていると最近考察した。この見解の論理的延長として、手ごろな価格で即座に処理される国際送金の必要性と需要が高まっていることを軸に展開される考察がある。

現状の国際送金エコシステムが抱える明白な欠陥を解決することは、克服せねばならない課題だ。時代遅れのシステムと、世界共通のプロトコルや規制の欠如に現在足を取られている国際送金は、そうであるべき姿と比較してエンドユーザーにずっと大きな負担を強いるものとなっている。

幸い、この潮流は変わりつつあるようだ。ブロックチェーン上に構築されデジタル資産の力を取り入れている強力な新技術は、世界中で資金が動く手段に大転換を引き起こす触媒となっている。世界規模で社会のデジタル化が継続しているために、このことは個人と企業の双方に多大な利益をひらく可能性がある。

●国際送金の現状の簡単な説明

一度でも国外に送金を行う必要があったのならば、そのプロセスがどれほど苛立たしいものになり得るのか十分に認識していることだろう。現在の国際送金インフラを破綻していると言うのは控えめな表現だろう。これはとても遅くて高くつくプロセスであり、自分のお金が届くのか、届くとしてもいつ届くのかすら分からないことが多い。このことは、現在の私たちが期待しているだけではなくかつてないほどに依存しているデジタルサービスとは全く対照的だ。

グローバルな国際送金は、容易でシームレスで即座に成立しコスト効率の良いものであるべきだ。しかしながら、国際送金を支える基盤となっているシステムやプロトコルや流動性管理モデルは、複雑で制限が多く断片化したものとなっている。エンドユーザーにとって、これはコストのかさむ遅延と高額な海外送金手数料を意味している。世界中の人々と企業にとってこれらの問題の解決は重要であり、即座に成立する低コスト送金から最も大きな恩恵を受けるメキシコのような低中所得国からの送金フローにとっては特に重要だ。

この断片化された状況を生み出している主な要因のひとつは、国や金融ネットワークがそれぞれ様々な標準に従っていることだ。その結果、相互の通信がなく、多くの手動介入を必要とする構造化されていない支払指図によって緩く相互接続した数百のクローズドネットワークが生じている。これらすべてが送金体験を悪化させる要因となっている。

●国際送金の問題をリップルネットとISOによって解決する

この問題に立ち向かうため、ISO(国際標準化機構)は古典的な送金インフラを整理するための世界標準として、ISO20022を制定した。しかし、これらの決済インフラの根本的な見直しがなければ、ISOによる標準化はそれまでのものでしかない。

パラダイムを本当に転換し、人々や企業が必要とするような国際送金サービスを作り出すためには、ISO標準が達成してきたことを補完するため現代技術を送金問題に適用する必要がある。

リップルのビジョンとは、分散型台帳技術を基に構築され、ISO標準と密接に結びついた、リップルネットという名の新たなグローバル送金ネットワークを設立することでこの技術変革を実現することだ。そのため、リップルはISO20022と、グローバルな相互運用性を向上させ送金の顧客体験を改善するという同基準の使命を支持する者たちの先頭に立ってきた。

金融機関と送金システムの間で用いられる現代的な支払指図のための、事実上のグローバルなデータ標準として、ISO20022は現在70か国で採用されている。2023年には世界の金融取引の87%がISO20022にサポートされるという試算がある。この共通言語は、金融機関と銀行と送金システムが国際送金のプロセスを合理化するとともに規制当局の管理を強化する助けとなる。  ISO20022の導入が広まったことと、リップルネットの分散型台帳技術によって可能となった斬新なアプローチを組み合わせることによって、私たちは国際送金のより良い未来を形作ることができる。

リップルネットに参加している銀行や金融機関は、ISO20022標準の導入を促進し、国際送金の手法を現代世界のものへと変える手助けを行い、世界中の送金者や小規模事業者や新興デジタル市場に真の意味で摩擦なき体験を提供している。