米半導体大手のエヌビディア(Nvidia)は、同社が製造するチップのGPUが、暗号資産のマイニング用途ではなく、本来のユーザーであるゲーマーに対して確実に供給するための取り組みを発表した。

GPU(Graphics Processing Unit):グラフィックス・プロセッシング・ユニット。3Dなどの画像処理を行うための半導体チップ。コンピューター全体の処理を行うCPU(中央演算処理装置)に比べて、膨大な計算に適しているため、AI開発や暗号資産マイニングにも使われる。

同社の新しいGPU「GeForce RTX 3060」用のソフトウェアドライバーは、「イーサリアムマイニングのアルゴリズム固有の属性を検知してハッシュレートを制限し、暗号資産マイニング効率を約50%低減させるように設計されている」と同社グローバルGeForceマーケティング担当バイスプレジデント、マット・ウエブリング(Matt Wuebbling)氏はブログで述べた。

「ユーザーは常に(当社GPUの)新しい利用方法を模索している。暗号資産マイニングもそのひとつ」だが、イーサリアムマイナーの強い需要は、GPUの供給不足を招き、ゲーマーの間には不満が生まれている。

発端は、2020年秋に発表された同社のGPU「RTX 30」シリーズが、暗号資産マイニング施設で目撃されたことだった。

エヌビディアはイーサリアムマイナーにも製品を提供するため、グラフィックス(画面描画)を行わない暗号資産マイニング専用プロセッサー「CMP(Cryptocurrency Mining Processor)」を同時に発表した。CMPの販売開始で、ゲーマー向けGPUの供給に影響を与えることはなくなるとしている。

同社のGPU売上については、その多くはゲーマーではなく、暗号資産マイナーによるものとする見方もある。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:マイニング機器にセットされたGPUカード(Shutterstock)
|原文:Nvidia Redesigns Graphics Cards to Limit Their Use in Ethereum Mining

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