今週の仮想通貨ビットコイン(BTC)は1万ドルをめぐる攻防を終えたかにみえる。FOMC(連邦公開市場委員会)もこなしドミナンスは増加傾向。CME(シカゴマーカンタイル取引所)のギャップ埋めは起きなかった。あとは反発を待つのみという期待が出てきた。

しかし、まだ安心できないかもしれない。

ビットコインのクジラ(大口投資家)を追跡する企業ホエールマップのデータによると、9800ドルのサポートが弱まり始めているという。

「昨日の長期保有者の活動だが、これらのコインがどこからきたのかバブルが示している。最も大きなバブルはコロナ以前の水準である9800ドル付近から来ている。これは私にとって9800ドルのサポートが少し弱くなったことを意味する」

9800ドルにおけるクジラのクラスターは過去数日間で大きくなっており、9800ドルで買ったクジラはビットコインを取引所に移しているという。

Major Bitcoin whale clusters on the daily price chart of Bitcoin. Source: Whalemap

ホエールマップはクジラが持つアドレスを追跡することでクジラの活動を観察している。赤いバブルはクジラが資金を動かした時に大きくなる。

「赤いバブルは、クジラたちが取引の前にビットコインを保有していた地点を示している。例えばビットコインを2万ドルのピークで購入して昨日取引所に移すことを決断したら2017年のピーク時に赤いバブルが現れることになる」

1万ドルの攻防は続く

今回のクジラの動きが示すのは、9800ドルで購入したクジラの一部は売りの準備を始めているということだ。今後は、1万ドルを下回ったら売りが売りを呼ぶ展開になる可能性がある。

上昇局面で注目されるのは、1万1100ドルだ。

現在ビットコインは、長年のレジスタンスだった1万500ドルを超えた水準で取引をしているものの、1万1100ドルで跳ね返されたことが意識されている。

アムステルダム証券取引所のトレーダーであるマイケル・ヴァン・デ・ポップ氏は、1万1100ドルに再び挑戦するチャンスはあるとみている。

「1万750ドルのエリアが守られた。我々はこのレンジのでの高値を再び目指している。強気相場が継続する上で重要となるブレーカーは1万1100ドル~1万1300ドルだ。もしブレークしたら、1万2000ドルがみえてくるだろう」

The 1-hour chart of Bitcoin with key levels. Source: Michael van de Poppe

ほぼ半分が長期投資家

一方、フォビの最近の調査によると、調査に回答したか仮想通貨トレーダーの45%が1年以上の投資計画を持っており、12.5%が投資に対するリターンを得るのに4年以上待つ計画があることが明らかになった。仮想通貨は「投機の対象」であるという一部の批判を覆す調査結果になった。

また、「どの資産を最も長く持っているか」という質問に対しては、69%がビットコインと答えた。

調査対象となったトレーダーは491名。多くが26〜50歳のレンジに属する。ほとんどがトレーダー経験が3年未満だ。半数以上が年収1万ドル(105万円)以下だという。フォビは今回、新興国で調査を行った。